企業の声
足利市内企業インタビュー③ 菊地歯車株式会社
――御社の事業概要についてお伺いします
当社は、機織り屋を前身として1940年(昭和15年)にスタートし、 戦後間もなく、歯車の専業メーカーとなりました。これまで、足利の地で77年間、操業を続けています。
現在では、自動車関連をメインに、油圧機器、航空・宇宙等の分野で使用される歯車を、100%受注生産で請け負っています。
――足利市の操業環境をどう思いますか?
足利市は、東京からも近く、田舎すぎないということです。業界の交流会などで東京に出向くことも多いのですが、電車一本で都心とアクセスできるのは、ビジネスを行う上で大きな魅力です。
また、冬場は雪がほとんど降りませんので、安心して仕事に取り組むことができます。
――足利市の人材についてはどう思いますか?
足利市の人は真面目で実直な人が多いと感じています。当社では約7割の社員が足利市民であり、当社の技術を支えてくれています。
また、仕事柄、工作機械を使用するので、機械工学系の知識を有する人材を求めています。その点、足利市は、市内に足利工業高校と足利工業大学という工業系の教育機関を有しており、工業系の人材確保という面では恵まれた環境にあると感じています。 実際、毎年数名の新規学卒者を両校から採用しており、当社でも大いに活躍してくれています。
――足利市の住環境はいかがでしょうか?
足利市の良いところは、都会に比べてのんびり暮らせて、自然環境にも恵まれているところですね。いくつかショッピングモールもできて、欲しいものは市内で全て揃います。買い物にも困りません。
また、美味しいお店も多いですね。海外の取引先企業の方が来日した際も、市内の天ぷら店にお連れしたところ、大変喜んでいただきました。
――これまで何度か工場の増設等を行っていますが、行政のサポートについてはどうお感じですか?
昨年、当社の完全子会社であるAeroEdge株式会社が足利市内で操業を開始しました。AeroEdge社の操業に至るまで、各種行政手続き等の面で迅速なサポートをいただきました。
――最後に、御社の今後の展望についてお聞かせください。
当社は、今後も足利市に根ざした企業として、足利市を地盤にしっかり収益を上げられる企業でありたいと考えています。
また、『2018年に日本一の歯車屋になる』というビジョンを2
008年に掲げていますので、目標に向かって、社員や社内設備を充実させて、新しい仕事にどんどんチャレンジしていきたいと考えています。
インタビューへのご協力、ありがとうございました。
インタビュー日:平成29年2月16日
企業情報
企業名 | 菊地歯車株式会社 |
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所在地 | 栃木県足利市福富新町726番地30 |
代表者 | 代表取締役社長 菊地 義典 |
創業 | 1940年5月3日 |
設立 | 1969年7月1日 |
資本金 | 3,000万円 |
事業内容 | 自動車・建設機器・油圧機器・航空宇宙・工作機械・事務機械・その他一般産業機械向け中型小型精密歯車制作・歯車減速機・ギヤーポンプ・ギヤボックス等の組立て |
ホームページ | http://www.kikuchigear.co.jp/ |