企業の声
足利市内企業インタビュー② 株式会社ギャバン
――足利市で操業を開始して、どのくらい経ちますか?
2007年10月に操業を開始したので、7年が経ちました。
――足利市に立地を決めた理由は何ですか?
もともと、当社は静岡県に工場がありましたが、地震や津波へのリスクが懸念されておりました。リスク分散のため、2拠点の体制で工場の稼働を行っていこうという話になり、2つ目の拠点の候補地を探していた中で、足利市から強力なラブコールを受けたのが、足利市を知ったきっかけです。
足利市について色々と調べていくうちに、足利市の地盤が強固だということがわかってきました。実際、周辺の市と地震の震度を比べてみても、近隣の市が震度3の観測であっても、足利市は震度2であったということもあり、足利市が地震に強いというのが立地の上での1つのポイントとなりました。
また、足利市は全国の中心に位置しており、北関東自動車道の開通によって、物流拠点としての利便性も向上したことが立地への大きな要素となりました。
足利市に来てからは、非常に住みやすく、働きやすい土地であると感じています。パートの方も、操業開始時から現在でも働いている方が多いです。
――工場を建設する上で、足利市からどういったサポートを受けましたか?
工場を建設する上で必要な申請のサポートなどをしていただきました。
操業を開始した当初は、当社への地元の方の知名度もあまりなく、当社で扱っている商品のスパイスの香りなどで、地元の方から、苦情などがあったときに、足利市には当社と周辺住民の方の橋渡しなどをしていただき、当社の扱っている商品を住民の方々に知ってもらうための機会などを作ってもらいました。そのおかげもあってか、住民の方々の不安も払拭され、今では良い関係が築けていると思います。
――市内にある企業と連携をされていると聞きましたが、具体的にはどのようなことでしょうか?
当社は粉末を扱う機会が多いことから、工場の立地当初、従業員が粉末を踏むことによって転倒したり、滑ったりという事例が発生していました。たまたま、市内にアキレス株式会社様の工場があったため、お話をする機会があった時に、事例を相談したところ、工場内で使用する靴を共同で開発することとなりました。
開発には数年かかりましたが、滑りに強い靴が開発できたため、現在では当社と同じ味の素グループの企業に紹介したという事例があります。
――工場では多くの足利市民の方がパートとして働いていると聞きましたが、足利市の方の仕事ぶりはどうですか?
この工場では女性の方が多いですが、みなさん真面目に仕事をしていただいております。真面目な方が多いので、失敗などがあった際の議論でも、本気の話し合いをしてくれています。当社では現在、ラジオ体操とあいさつの励行を重視していますが、どちらも熱心にやっていただいております。
――足利市に立地して良かったことや、今後の展望などを教えてください。
足利市に立地して良かったことは、やはり人材です。当社で一緒に働いてくれている方は、とても一生懸命で、熱心に働いてくれています。そのおかげもあってか、近年はクレームや労災もほとんど出ておりません。今後も、安全を第一に考え、品質を保ちながら、生産を続けられればなと思います。
また、地元にもっと根付きたいという思いも持っています。現在の場所に立地してまだ7年ほどですが、今後も、もっと多くの足利市の方々に当社のことを知っていただき、栃木県、そして全国と、より多くの方々に当社のことを知ってもらえるよう、頑張っていきたいと思います。
――インタビューへのご協力、ありがとうございました。
インタビュー日:平成27年2月18日
企業情報
企業名 | 株式会社ギャバン |
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所在地 | 栃木県足利市大月町1 (※本社は東京都中央区入船一丁目9番12号) |
代表者 | 代表取締役社長 中村 悟 |
創業 | 1954年3月 |
資本金 | 2,827百万円 |
営業品目 | 香辛料の輸入・製造販売・輸入食品販売 |
ホームページ | http://www.gaban.co.jp/ |